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ブロガープロフィール

中谷彰宏

1959年4月、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。博報堂で8年間CMプランナーの後、株式会社中谷彰宏事務設立。ビジネスに関わる900冊以上の著作を執筆する。一方で、講演活動の他、多方面で活躍。

渡辺美紀

上智大学卒業後、外資系食品メーカー入社。営業・営業企画職を経験した後、「話して伝えることを仕事にしよう」と独立。現在、テレビ・ラジオのMC、レポーター、ナレーター、式典・パーティの司会として活動。「10倍伝わる話し方セミナー」主催。

アズ直子

(経営者・著者)
"ADD(注意欠陥障害)の傾向の強いアスペルガー症候群" 幼少時よりうまく人づきあいができないなど、 生きづらい人生を 送ってきたが、 2009年に「アスペルガー症候群」と診断を受け、 どうしたら生きやすくなるかを徹底研究。 自宅の一室で行っていたネットショップから、 渋谷区広尾にオフィスを構えるまで業績を伸ばす。 4冊の著作があり、 テレビ出演や全国の教育機関で講演などの活動中。 プライベートでは高校生になる一児の母。

遠藤K・貴則

米国フロリダ州のカルロスアルビズ大学で法廷臨床心理学博士課程を修める、同大学で統計学の準教授を勤める
その後アメリカの治療資格を得て30ヶ国、3,000人以上の依存治療及び犯罪者更生を行ってきた、人間の心理のプロフェッショナル。
マイアミ市警、FBI、CIAの調査支援を行った実績を持つ。
心理学と統計学に合わせ、脳科学の研究を行うことで「どんなメッセージも脳に刻み込む」プロセスを研究に基づいて生み出し、近年はGeneral Electric Co. (GE)、ロイター通信、ANA、24HRフィットネス、ライオンズクラブなど複数の企業や団体に向けて講習を行う。
2017年4月に『売れるまでの時間-残り39秒 脳が断れない「無敵のセールスシステム」』を出版。

大森健巳

"世界に堂々と通じる日本人を育成する"というコンセプトの下、政治家をはじめ、起業家、講演家、アナウンサー、コーチ、各種トレーナー、セミナー講師等々、年間100名以上の生徒へパブリック・スピーキング(大衆演説)のトレーニングプログラム(ハイパープレゼン)を提供している。
アンソニー・ロビンズ、ロバート・キヨサキ、ブライアン・トレーシー、ジム・ロジャースといった大物講演家達と共に舞台に立ち、2014年4月には6,000人を超える規模のセミナーイベントでファシリテーションを行った実績を持つ。
著書:『なぜあの人が話すと納得していしまうのか?価値を生み出す「バリュークリエイト交渉術」』

ビズハーツ

「ビズハーツ」は,広い意味でのビジネスを扱います。経済的,社会的に生きていく上で欠かせない,また質の高い情報映像を制作し,また世界から集め,「ハートのあるビジネス」のために提供してまいります。

ビジカレブログ

「ひきつける話」と「引かれる話」のちがいは?

【渡辺美紀の相手の心を動かすブログ 第7回】
 
こんにちは! 渡辺美紀です。

今回も、人の心を動かす話をするために役立つ方法を、
ひとつ、お伝えしますね。

前回(9月11日更新分)のブログでは、

「具体的な体験談を語ろう」

ということをお伝えしました。

ただ、その「体験談」の内容によっては、

聞いている人が、目をキラキラ輝かせて、
ひきつけられて、聞いていることもあれば、

「サーッ」と、音が聞こえるんじゃないかというくらいに、
聞いている人が「引いていく」ことがあります。

(司会をしていると、聞いているみなさんの様子がよく見えるので、
全員の顔からサッと一気に笑顔が消える、
動きが一瞬ぴたりと止まって空気が凍る......など、
「引いている」サインは、怖いくらいはっきり分かるのです)

たとえば、つぎのような「体験談」。

「他人を思いやる気持ちって、大切ですよね。
 今日、電車に乗っていたら、びっくりすることがありました。
 優先席に、20代くらいの女性がすわっていて、
 目の前に高齢の方が立っているのに、
 平気でスマホで音楽聴きながら、メールしているんですよ。
  最近の日本人は、思いやりを忘れていると思います。
 他人を思いやる気持ちがなければダメです。
 みなさん、他人を思いやる気持ちをもってください!」

たしかに、「自分が体験したこと」を話してはいるのですが、

このように、
「自分が体験した、イヤなできごと」について、
「あれじゃ、ダメだ」と、他人や社会を批判するだけの話は、
基本的に、聞いている人が「引いていく」ことが、多いです。

「エラそうに言っているけれど、自分はできているのかね~
というささやきが聞こえてくることもあります。


おなじ結論を伝えるのでも、
つぎのように話したほうが、
聞いている人が熱心に聞きいっていることが、多いです。

「他人を思いやる気持ちって、大切ですよね。
 今日、電車に乗っていたら、
 80代くらいの男性が、杖をついて電車に乗ってこられました。
 すると、2~3メートル先の座席に座っていた同年輩の男性が、
 さっと席を立って歩み寄り『こちらへ、どうぞ』と、席を譲ったのです。
 そのとき私(40代男性)は、
 『すいているからいいだろう』と思い、優先席に座っていました。
 いつのまにか車内は空席が無くなり、混雑していましたが、
 スマホでメールチェックに集中していたので、気づかなかったのです。
 自分の行動を心底はずかしいと思いました。  
 席をゆずった男性の、
 『まわりに困っている人はいないか目くばりし、すぐに行動できる姿』を、
 見習いたいと思いました。
 他人を思いやる気づかい、大切にしていきたいですね」

このように、
「そもそも自分はできているのか」
「できていなかったとしたら、これからどう行動したいのか」
という話のほうが、
「だれか他人を引き合いに出して批判する話」よりも、
ぐっと聞いている人の心をひきつけることが多いです。


かく言う私は、
企業研修の講師の仕事を始めたばかりの頃、
「うわ、引かれている......」
と、冷や汗をかくことが、ありました。

研修で「抽象論」だけを並べ立てると、
受講生のみなさんは、バタバタと眠ってしまうので、
「体験談」を話すように心がけていましたが......

「体験談」の内容によっては、
心を動かすどころか、かえって逆効果になることがあるのです。

たとえば、つぎのような話。

「正しい言葉づかいができないと、相手を不快にさせる原因になります。
 先日、ファミリーレストランに行ったら、こんなことがありました。
 隣の席の、60代くらいのお客さんが注文をしたときに、
 ウェイトレスの方が『ご注文は、以上でよろしかったでしょうか?』
 と言ったのです。すると、そのお客さんは
 『よろしかったでしょうか とは何だ! その言葉づかいは、おかしい!』と、
 たいへんお怒りになりました。
 まともな言葉づかいができないと、相手を不快にさせてしまうのです。
 みなさんも、正しい言葉づかいを心がけてください!」

自分では「ためになる体験談を話した」つもりだったのですが、
こういう話をすると、聞いている方が、サッと不快そうな表情になり、

「そんな細かいこと気にしていたら、かえって不自然な話し方になっちゃうよね」
「ていうか、あの講師、上から目線で、エラそう」

というささやきが、ちらほら聞こえ始めるのです。

「講師」としては、気持ちよく話を聞いてもらって、
「実践しよう!」と思ってもらえなければ、存在価値がありません。

「どうしたらいいのだろう?」と悩み、いろいろと試した結果、

「体験談」の内容を、つぎのように話すと、
聞いている方の反応は、180度ちがったものになりました。

「正しい言葉づかいができないと、相手を不快にさせる原因になります。
 私が、食品会社で営業の仕事をしていた頃、新人時代、
 お客様であるスーパーマーケットの担当者と商談をしていたとき、
 こんなことがありました。
 私が、『こちらが、商品カタログになります』と言ってしまったら、相手は、
 『"なります"ってなんだ? じゃ、もとは商品カタログじゃなかったのか?
  なんでもかんでも"なります"って言うな! イライラする!』 
 と、たいへんお怒りになりました。
 (正直、そんなに怒らなくてもと、そのときは思ったのですが......
  この場合は『こちらが、商品カタログでございます』が正しい言葉づかいです)
 
 正しい言葉づかいができないと、
 相手の方をイヤな気持ちにさせてしまうことがあります。
 ほんのちょっとした言い方のちがいで、相手に不快な思いをさせて、
 仕事がうまくいかなくなるなんて、もったいないですよね。
 ですから、正しい言葉づかいを、改めて確認していきましょう!」

このように話すようにしたところ、
うなずきながら聞いてくださる方が増えて、
「ためになりました」「実践していきます」
と言ってもらえることも、増えていきました。

「ほかの誰かを批判するだけの話」は、

聞いている人に、
「そもそも、あなたはできているの?」とか、
「上から目線で、エラそう。何かイヤだ」
という気持ちを起こさせてしまいがちです。

おなじ結論を伝えるのでも、
「自分は、どんなことを実践しているか」
「実践できていないなら、これからどう実践したいと思うのか」
「失敗からどんなことを学び、今はどういうことを心がけているか」

という話のほうが、聞いている人の心をひきつけることが多いです。

「この人は、自分のことを棚にあげて誰かを批判するだけの無責任な人ではなく、
 当事者として問題をとらえ、自分も実践しようとしている人なのだ」

ということが伝わり、信頼感をもって聞けるからではないでしょうか。


ここまでお読みくださって、ありがとうございました! 



投稿者:渡辺美紀|更新日:2014年9月25日

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